腹部エコーで「膵体部に8mmの高エコー腫瘤疑い」が見つかった場合、次のステップとしてはCTまたはMRIによる精査が推奨されます。それぞれの特徴と選択基準を説明します。
- mikihito hayashi
- 10月30日
- 読了時間: 1分
🩻 1. 造影CT(Dynamic CT)
第一選択になることが多いです。
目的:腫瘤の存在・境界・血流パターンを確認
利点:
膵癌や転移、膵神経内分泌腫瘍などの悪性腫瘍の血流動態を評価できる
周囲血管や他臓器への浸潤評価がしやすい
注意点:造影剤アレルギーや腎機能低下(eGFR<45など)がある場合は注意が必要
🧲 2. MRI(特にMRCP含む)
CTで判定困難な場合や、膵管との関係をみたいときに有用。
特徴:
小さな膵嚢胞性病変(IPMNなど)や脂肪腫・線維化などの性状鑑別に強い
拡散強調画像(DWI)やT2強調像で質的情報が得やすい
MRCPで膵管拡張・狭窄・合流異常も評価可能
欠点:撮影に時間がかかる、微小石灰化の描出はCTより劣る
💡 「膵体部の高エコー腫瘤疑い」の場合は、MRCPと同時にMRI(=膵MRCP)を選ぶ方が確実で有用 です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー**CT・MRIどちらも利点がありますが、MRIでは、MRCPを同時に検査できるところから、
MRCP+腹部MRI単純検査で、1回で終わるのではないかと考えます。
*CT検査で以上があった場合、MRCPにより、膵嚢胞性疾患の検査を結局やることになるため、
2度検査が必要になることが在るかと思います。









