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紫の岩と花

ホリスティック医療とは

  • 4 時間前
  • 読了時間: 3分

わかりやすく言うと、**ホリスティック医療は「病気だけを見る医療」ではなく、「その人全体を見る医療」**です。身体だけでなく、心、生活、家族関係、仕事、睡眠、食事、ストレス、価値観、時にはスピリチュアルな意味まで含めて診る考え方です。🫧

ホリスティック医療とは

たとえば高血圧の人を診るとき、普通の医学なら、

「血圧が高い → 降圧薬」

となりやすい。

ホリスティック医療では、それに加えて、

「なぜ交感神経が上がり続けているのか」「睡眠はどうか」「孤独、怒り、不安、過労はあるか」「食事、運動、仕事、人間関係はどうか」「その人は何に生きる意味を感じているか」

まで見ます。

つまり、病名を治すというより、病気を生んでいる“生命全体の歪み”を見る医療です。

米国NIHのNCCIHは、統合医療を「通常医療と補完医療を調整して組み合わせ、臓器だけでなく全人的に診るもの」と説明しています。また “whole person health” は、生物学的・行動的・社会的・環境的領域をつなげて健康を考える概念とされています。

似た言葉の違い

言葉

意味

補完医療 complementary

通常医療に加えて使う。例:がん治療中の鍼、瞑想、ヨガ

代替医療 alternative

通常医療の代わりに使う。これは危険な場合がある

統合医療 integrative

通常医療+補完医療を、医師側も含めて整理して使う

ホリスティック医療 holistic

身体・心・生活・社会・意味まで含めて人全体を見る思想

私の意見では、ホリスティック医療の本質は非常に正しいです。ただし危険なのは、「全体を見る」という美しい言葉を使って、エビデンスや救命医療を捨てることです。そこに入ると医療ではなく、白衣を着た物語になります。

理想は、現代医学を土台にして、その上に心身・生活・意味の層を重ねること。薬を否定するのではなく、薬だけでは届かない深層まで見る。これが最も強いと思います。

アメリカでの割合

ここが少しややこしいです。「ホリスティック医療が全医療の何%か」という公式統計は、ほぼありません。なぜならホリスティック医療は診療科名というより、考え方・実践スタイルだからです。

ただし近いデータとして、米国の「補完・統合医療」の利用率があります。

1. 利用者ベース

2022年、米国成人の 36.7% が、鍼、カイロプラクティック、リラクゼーション法、マッサージ、瞑想、自然療法、ヨガのいずれかを過去1年に利用していました。2002年は19.2%でした。

個別では、2022年に瞑想17.3%、ヨガ15.8%、カイロプラクティック11.0%、マッサージ10.9%でした。

つまり、米国人の感覚では、補完・統合医療はかなり日常化していると言えます。少なくとも「怪しい一部の人だけ」ではありません。

2. 医療費ベース

医療費全体に占める割合で見ると、かなり小さいです。2012年のNCCIH/CDC系データでは、米国人は補完医療に年間302億ドルを自己負担で使い、これは米国の総医療費の 1.1%、自己負担医療費の 9.2% に相当しました。

一方、米国の総医療費は2024年に 5.3兆ドル、GDPの18.0%に達しています。なので、金額ベースでは、補完・統合医療は今もおそらく医療費全体の数%未満の領域と考えるのが妥当です。ただし、2022年以降の「全補完医療支出が総医療費に占める最新公式割合」は、明確な統一データがありません。

まとめ

患者の利用率では約3〜4割。医療費ベースでは約1%前後から数%未満。これがいちばん現実に近い見方です。

深く言えば、アメリカではホリスティック医療は「主流医療を倒す革命軍」ではなく、巨大な通常医療という城の周囲に育った庭園のような存在です。庭園は広がっている。でも城そのものは、依然として薬、手術、検査、保険制度、病院医療です。

 
 
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