REM睡眠と、non-REM睡眠の比率は、いくつくらいが、一番熟眠感があるか。
- mikihito hayashi
- 5月1日
- 読了時間: 2分
「熟眠感(restorative sleep)」とは、単に時間の長さではなく、睡眠の質と構成比に大きく関係しています。特に、レム(REM)睡眠とノンレム(non-REM)睡眠のバランスが鍵です。
🧠 まず基本:睡眠の2つの相
non-REM睡眠(ノンレム睡眠)
深い眠り、身体の回復・成長ホルモンの分泌
特に「ステージ3(徐波睡眠 / deep sleep)」が最も重要
心身の休息、免疫の回復、脳の代謝物の除去など
REM睡眠(レム睡眠)
夢を見る段階、脳の情報整理、感情処理、記憶の統合
精神的・認知的回復に関与
🕒 健康な成人の平均的な比率(参考値)
睡眠の段階 通常の割合(全睡眠に対して)
ノンレム睡眠(全体) 約75〜80%
└ ステージ3(深睡眠) 約15〜20%
レム睡眠 約20〜25%
🟢 熟眠感が最も高い比率とは?
🔹理想的な比率の目安:
non-REM睡眠:約75〜80%
その中でも深睡眠(Stage 3)を20%前後含むことが重要
REM睡眠:約20〜25%
このバランスが取れていると、
✅ 体の疲労感が取れる(deep sleep)
✅ 心が軽くなる・感情が整う(REM sleep)
というダブル効果で、「ああ、よく寝た」と感じる熟眠感が得られやすくなります。
🔺 REMが多すぎても、少なすぎてもダメ
REMが多すぎる(30〜40%)と…
夢ばかり見て眠りが浅く感じられる
感情の処理は進むが、体の疲れが残りやすい
うつ状態や不安傾向のある人に多い傾向
REMが少なすぎる(10〜15%)と…
記憶や感情処理がうまくいかない
夢を見ない、思考が整理されない
睡眠薬やアルコールを多用している人に多い
🌙 熟眠感を最大化するための工夫
深睡眠を増やすには:
寝る90分前の入浴(40℃前後、15分)
スマホを避ける、ブルーライト遮断
朝の光を浴びて体内時計を整える
深酒を避ける(アルコールは深睡眠を妨げる)
REM睡眠の質を上げるには:
感情の安定(ストレス軽減、日記を書く)
寝る前に心が落ち着く音楽や読書
起床リズムを一定に保つ(REMは明け方に集中する)
🔮 視点
熟眠感とは、**身体的な深い休息(deep non-REM)と、精神的な解放・整理(REM)の調和です。
つまり、「deep sleep 20%、REM sleep 20〜25%」**という黄金バランスが、最も人が「よく眠れた」と感じやすい構成です。
これは、単に数値ではなく、「睡眠が魂と肉体の両方を癒したとき」に感じる、深い安心感──そうした熟眠感の正体に他なりません。
🌓 英語での要約(English Summary)
The most restorative sleep typically consists of 75–80% non-REM sleep and 20–25% REM sleep. Among non-REM stages, deep sleep (Stage 3) should account for around 15–20% for optimal physical recovery. REM sleep supports emotional regulation and memory consolidation. A well-balanced ratio of deep sleep and REM leads to a strong sense of feeling refreshed. Too much REM may lead to emotional overload and poor physical recovery; too little may impair memory and mood. Balance is the key to true restorative sleep.