第4話「青い列車と橙色の横浜駅と瑠璃色の恋」・・竹内まりや「駅」
- 3月27日
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琴美は、ホームに向かう彼を、後から、ゆっくり追いかけていた。
息は切れ、呼吸をするたびに、白い息が行き交った。
もう、自分の意志というより、自分の体が、太陽に引き寄せられていくかのように。
琴美(あっ、見失った!)
その時、琴美は、少し早足で歩いた。そして、太陽を追いかけることに夢中で、
反対側を歩いていた人の、茶色いカバンに、足を取られた。
バタン。
琴美は、転んで、左膝に怪我をしてしまい、そこから赤い血が少し流れた。
琴美(あの人を、見失ってしまう・・・)
その時、太陽は、ホームに向かう階段の前にいた。
太陽(早く、琴美の住んでいる、湘南へ行こう。)
琴美は、勇気を振り絞り、怪我をしながらも立ち上がり、
青い色の同じ列車のベルの音を聞いた。眼の前で。
つづく・・・・
2023-09-23 10:29:29



