廃墟の街を埋め尽くすたんぽぽの丘
流浪の羊たちは沈黙しながら失望の中訳なく口笛を口ずさみ
蒼き星の恵みを絶滅させ
羊たちの沈黙の行進は輪廻し禁断の穂が微笑み始め
ただただ丘を放浪し聖地を目指す
黄泉の国は霞の中で煌き天に輝く希望の太陽が縮み
空は黒く地は澄み渡り海は枯れる
微かな天使の囁きが静寂に響き雨の空に虹が輝き
空気が揺れて風の里に疾風が鳴動し
機械仕掛けの時計が逆回りし天の恵みが地を肥やし
地に潜む恒星が天に登り核融合し
黄色い一つの花が咲き灰色の街を黄金色に染め
時空の裂け目から黒点が黒空気を吸い
新たな創世記の鐘の音が鳴り響き沈黙の羊の深海底に火が灯り
天地の復活の時を想い黄金の丘の小さな大木の下で
誰がために鐘の音が響くことを心に誓って舞い上って静かに眠れ
瑠璃