「ひとつぶのしずく」最終話
- 3月27日
- 読了時間: 2分
琴美は、寂しく、自分のアパートに着いた。
そして、怪我した膝を、消毒し、絆創膏を貼った。
だが、列車のことで、集中できてなかった。
冷蔵庫に入っていた、お弁当を食べようとした。
なぜか、烏龍茶は、2つ用意してあった。
2年前、別れた後も、ずっとそうしていた。
その時、琴美の玄関のベルが鳴った。
(何かしら。何も頼んでないわ。)
そう心のなかでつぶやきながら、玄関に向かった。
琴美はそっと、チェーンロックしたまま、ドアを開けた。
なぜか、鼓動が高まっていた。
琴美は、信じられないものを見た。
そこにいたのは、さっき陰から、見つめていた太陽の姿だった。
10秒、あるいは、20秒くらい、
2人は、見つめ合ったまま、動くことができなかった。
永遠の時が過ぎた後、琴美の左目から、また、ひとつぶのしずくが落ちた。
太陽の右目からも、ひとしずくのしずくが落ちた。
何も言わなくても、2人は、相手の気持がわかっていた。
琴美はチェーンロックを無意識に外していた。
「琴子。どんなに会いたかったか。」
「私も、いつもあなたの事ばかり・・・。」
2人は、抱き合った。
何も言わなくても、2人は、思っていることがわかっているかのようだった。
そして・・・・
太陽「結婚しよう。そして2人の子供を!」
琴美「あなた、そう言うの、待ってたわ!。」
「ずっとずっと。1度も忘れたことないわ。」
太陽「もう、俺から離れないでくれ!。お願いだ!」
琴美「絶対に離れない!。」
琴美のアパートのテーブルで、2人は、横に並んで座り、
しっかりと手を繋いでいた。
太陽が、横浜駅で買った、一番高いお弁当と、一番安いお弁当は、
2人で半分ずつ食べた。
2023-09-17 21:13:54



